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④新型アクセラ(マツダ3)の、色も美しい!

④新型アクセラ(マツダ3)の、色も美しい!
どうやら自分の自動車雑誌の過去記事のストック量では、目標の50本/年の記事を書くのが無理そうなので、早くも宗旨替えして!新車を中心としたネット情報も扱うことにした。
その第一弾は、新型アクセラ(国内もマツダ3の名称で統一されるらしい)の素晴らしく美しいボディー&カラーと、ボディーカラーのあれこれについて。
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間もなく正式発売となる新型マツダ3の情報が一部公開されたが、そのボディデザイン&ボディーカラーがとても美しい。
日本のメーカーの中でも世界的にもっとも評価の高い、マツダデザインだが、新型アクセラ3はその評価をさらに高めるだろう。でも今回はボディーではなく、新色の“ポリメタルグレー”にも注目したい。この色が、マツダ3の塊感のあるソリッドなボディの美しさをさらに引き立てているのだ。(ただし一連の写真の車の、ドアミラーやホイールが黒なのはスポーティーバージョン?不明)
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ボディーカラーは、写真だけでは良さを判断できない部分もあるが、このマツダに似たような色は、以前から一部のヨーロッパの高級車にはあったと思う。たとえばこのポルシェ911とか、
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ありゃりゃ、ぜんぜん違ってたか…
それではぐっと時代をさかのぼり、クラッシック・カーの世界でも(CGの記事より、1937年ドライエ135M、コーチワークはフィゴニ&ファラシ)、これが近いか、
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しかし日本では今までなかったような色だ。最近の例で、強いて言えば、このレクサスESの色にイメージは近いか?(ちょっと濃いめだけれど。画像はモーターファンより)
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これもぜんぜん違ったか。いずれにしても、早く路上で実物の色を見たいものだ。

ところでボディーカラーについて、日本では1998年から、“オートカラー アウォード”というのが開催されている。日本カーオブザイヤーのボディーカラー版みたいなものだ。
(下は、1998~2017年までの歴代受賞車(色))
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2018年はホンダの「N-VAN」の、“ガーデングリーン メタリック”だった。
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2017年のグランプリは、ヤマハのバイク「MT-10/MT-09/MT-07」で、カラーは“ブルーイッシュグレー ソリッド”。ホイールのイエローもアクセントで効いている。
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そして2016年は「マツダ ロードスターRF」、“マシーングレー プレミアムメタリック”だった。
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過去のグランプリ受賞車(色)で、自分の好みでは2013年の「スバルXV」(今より1つ前の世代)の、“デザートカーキ”色が一番好きだった。これは授賞式の模様、
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ついでにもう1枚、
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アウトバックにも欲しい色だと思う。
オートカラー アウォード グランプリの、1998~2018年の21台の受賞会社の内訳は、トヨタ5、日産5、ホンダ3、マツダ、スズキ、VW2、スバルとヤマハが1回ずつで、比較的バラけている。ちなみに日産は同じ型式のマーチで3回も受賞している。目先を変える意味で、色を変えるしか手がなかったのだろう。弾不足の苦労がしのばれる?
ボディーカラーは重要な要素だと自分は思うが、今までそれをアピールするのは、比較的マイナーなクルマ&メーカーが多かった気がする。印象的だったのはたとえば“街の遊撃手”として颯爽とデビューした、いすゞFFジェミニの“セイシェル・ブルー”とか、
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マツダの初代アテンザの、“カナリーイエローマイカ”なんかもけっこう鮮烈だった。(画像はCG)
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一方、色に頼らずとも売れる!トヨタ車はというと、どうしても定番色(=リセールバリューのある)の、白やパール系、シルバー系を思い浮かべてしまうが、中には変わり種?のクルマもあった。たとえば「トヨタ・ヴェロッサ」のイタリアンな?赤など思い出深い。
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このヴェロッサについて、外ならぬ、トヨタのサイトのGAZOOで辛口のコメントと共に「ちょっと懐かしい迷車たち」と紹介している。引用します。
https://gazoo.com/article/meisha_natsukashi/121122.html
『トヨタのように膨大なラインナップを抱える大メーカーともなれば、なかには軽いノリで企画されたクルマがあるのではないかと思ってしまう。真偽は不明だが、2001年に登場したヴェロッサは、そんな印象を受ける1台である。成り立ちとしてはマークⅡの兄弟車であり、販売系列からいけばクレスタの後継モデルとなる。しかし、かつての“マークⅡ3兄弟”のなかでもっとも保守的だったクレスタに対して、イタリア語の「Vero(真実)」と「Rosso(赤)」からの造語を車名に冠したヴェロッサは、キャラクターをガラッと転換していた。』
『しかし、どこかランチアを思わせるエクステリアといい、アルファ・ロメオ風のインテリアといい、イタリア車のカリカチュア(戯画)のようでもあった。はっきり言ってしまえば、あまり出来のよろしくない「なんちゃってイタリアン」で、ホンモノのイタリア車を愛好する層にアピールするとは思えず、かといって一般受けするとも思えず、ターゲットがよくわからなかった。』 
大トヨタらしい、余裕のコメントである。(思わず、ビスタ店からマークⅡの兄弟車を取り上げる口実作りのため?などと穿った見方をしてしまう。そんなことはないだろうが。)

ところでここで世界にも目を向けて、国/地域別のボディーカラーの好みはどうなのだろう。自動車用塗料業界大手の「アクサルタ コーティング システムズ」というところが、2016年版世界の地域別自動車人気色調査報告書を公表している。
https://kaikore.blogspot.com/2017/03/popular-car-colors.html(グラフもコピー)
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引用すると、
『・世界全体ではホワイトが37%と昨年に続き最も人気のある色に。特にアジアでは48%と高い。
・グレーは北米、ヨーロッパ、韓国で人気が高まっている。
・グリーンのシェアが最も高い地域は南米とロシア。
・中国ではホワイトだけで57%のシェアを占めている。
・日本だけがソリッドホワイト(原色の白)よりもパールホワイト(真珠の様な艶を帯びた白色)の方を好んでいる。他の地域はソリッドホワイトの方がシェアが高い。
白は、今回で6年連続1位となっているが、それ以前はシルバーの時代が続いた。』

また人気の色が白に変わった理由の一つとして、CNETではApple社の存在があることを指摘している。iPhoneやiPadなどApple社の製品には白を基調としたものが多く、それまで家電製品に多かった白に「デジタル」や「最先端」といったイメージが加わったというのだ。
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さすがに恐ろしい影響力、ブランドの力だ。
世界的な定番色の、白、黒、シルバー、グレーはいずれも傷や汚れが目立ちにくく、飽きにくく、リセールバリューも高い実用性も評価されているようだ。
因みに自分は過去40年間で8台のクルマを乗り継いできたが、そのうち白は1台だけだった…。
ここで“巨匠”徳大寺有恒さんの一言。『リセールバリューを考えて好きでもない色のクルマに乗るなんて、俺には考えられない。』(NAVI 2010.04徳大寺有恒といくエンスー・ヒストリックカー・ツアーより。)自分もまったく同感だ。でもこう考える人は、金を残さない人なんだろうなぁ。
話をオートカラー アウォードに戻すと、意外なことに、ここ数年でもっともインパクトがあった“マツダの赤”、“ソウルレッドメタリック”が一度も選ばれてないことだ。
赤は初代、FFファミリア以来、マツダの伝統色?だ。
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果たして今年のオートカラー アウォードで、マツダ3の“ポリメタルグレー”は、栄冠に輝くであろうか。

プロフィール

マルプーのぼんちゃん

Author:マルプーのぼんちゃん
【ぼんちゃん】
推定年齢12歳(2020年6月現在)ぐらいの、オスのマルプー犬のぼんちゃん。年より若く見える。マルプーではちょっと稀な“キレカワ系”💛 性格は、おとなしくてやさしくて人懐っこくて庶民的?でも対犬ではかなり臆病。散歩だけはたくさん(1日1~3時間ぐらい)させてもらっている。選択の余地なく、毎日おっさんの面倒をみている。
【おっさん】
推定年齢60歳+のシガナイ初老の独身オヤジ。ひょんなことからぼんちゃんと2人で暮らすことになったが、おかげさまで日々シアワセに暮らしている。

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