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「米軍の北朝鮮爆撃は6月!(副島隆彦著)読書感想文」       副題、今回“予言”は珍しくなぜ外れたのか、その考察(その1)

『経済、政治情勢や、歴史分野についての独断と偏見に満ちた考察』
1冊の本を題材にした“読書感想文”の、第1回目です。
以前書きこみのとおり、マルプーのぼんちゃんの同居人のおっさんは終日ぼんちゃんとボケーとしていてストレスフリーの生活をおくっていますが、このままでは早々にボケてしまいそうで、少しは頭を使わねばと、経済、政治情勢の分析や、歴史分野についての独断と偏見に満ちた考察を、1冊の本を題材にした“読書感想文”としてまとめることにしました。1回/月ぐらい目標で書き込む予定です(その予定でしたが、とても無理そうです)。
今回は成り行きで、いきなり超ヘヴィーな政治ネタの、あの“北朝鮮問題”にしてしまったのですが、こりゃあテーマが悪すぎた!?
せっかく “かわいいワンちゃんのブログ” だと訪れてきた人に、“ナンジャコレ?インボーロンジャ~!”“ダマシダー”と拒絶反応を起こされてもまずいので、今後は方向転換して、読書のジャンルも、半分以上は自動車にして、いずれは他ジャンルも、そのうち気楽な小説や音楽、映画などもいれてみようかな?でもそんなの書けるかな?

第1回目の読書感想文
副島隆彦著「米軍の北朝鮮爆撃は6月!」 今回(珍しく)“予言”はなぜ外れたのか、その自分なりの考察

①
― 目次 ―
1. 著者の副島隆彦さんについての説明
2. 「米軍の北朝鮮爆撃は6月!」ダイジェスト
3. なぜ自分がこの説を信じたか、その理由(と反省)
4. ただ読書後、実は疑念を感じたこと(でも深く考えるのが面倒なのでやめたこと)
5. 副島氏“敗戦”の弁(副島氏主宰“学問道場HPより抜粋”)
6. 北朝鮮の歴史“同盟国”アメリカ、敵対国中国及び日本との関係
7. アメリカに端を発した新/旧両勢力の内戦と、現在の世界情勢
8.なぜ予言が外れたのか、いくつか考えられること
以上の構成です。

【1.著者、副島隆彦氏の説明】
副島隆彦さんの著書を初めて読んだのは、後に栄えある“日本トンデモ本大賞”の中でも、“ベスト・オブ・ベスト”を受賞した「人類の月面着陸は無かったろう論」でした。新刊が出てすぐ買っているはずで、2004年になります。14年前でした。
②
自分は元々宇宙、UFO、宇宙人もの、古代文明、さらにはスピリチュアル系に至るまで、世間でいうところのトンデモ本、陰謀論、キワモノが好きです。さすがにこの歳になるとかなり熱は冷めてきて、ムーを立ち読みすることもなくなりましたが、副島さんとの “ファーストコンタクト?” も “月面着陸!” という、本屋に置いてある棚的にもソッチのジャンルのつもりで入ったのですが、以後副島氏からはもっぱら、経済、政治、歴史分野の方で、もっとも大きな影響を受けました。

今回このブログ用の読書感想文をまとめるにあたり、照合のため、副島さんの過去の著作も読み返しました。ついでに今まで何冊買っているのだろうと数えてみたところ、単行本(文庫本、新書版、A4版図解ものを除く)だけで実に71冊も買い込んでいました。
副島さんの主な功績ですが、大きなものだけでも、以下があります。
(1) 属国日本論という考え方を掲げ、定着させた。
(2) リーマンショックの到来を予見した。
(3) 米国覇権の衰退を予見した。
(4) 中国の台頭と次の世界覇権を予見した。
(5) 各国の“中央銀行”の多くが民間銀行で欺瞞に満ちたものである事を広く啓蒙した。
(6) ニクソンショック後の“石油本位制ドル”の本質を一般に広めた。
(7) 日本は年間約30兆円ずつ(40年間で1500兆円ぐらい)米国から裏でカツアゲされ続け、だから日本が貧乏な事を早くから明らかにした。
(8) 日本史の歴史解釈に世界基準で新たなひかりを当てた。(本能寺の変、鎖国政策、幕末、戦前、真珠湾、戦後の政治体制等。)
(9) アメリカ政界の思想派閥を体系化した。
(10)トランプ大統領の当選を予言した。
番外編?で最近の功績をもう一つ掲げれば、ヒラリー・クリントンが見かけによらず実は凶暴な極悪非道人で、当選していたらそのまま第三次世界大戦に突入していた可能性のあった危険人物だった(日本人の感覚では信じがたいが、本当に、世界を火の海にしようとしていた)ことを、制約の多い日本の言論界の中でいち早く堂々と暴いた点でしょうか。(下記は副島さん主催の“学問道場”の関連のブログ(の紹介のブログ)です。)
https://plaza.rakuten.co.jp/lalameans/diary/201801270001/
③
確かに細かい“予言”(特に時期)は外すことも多く、生来の挑発的な言動もありネットを中心としたアンチ副島派からすればツッコミどころ満載な方ですが、上記の大きな功績だけで十分でしょう。
たとえば(4)中国の台頭については、副島さんの最初の中国研究本である2007年の「中国 赤い資本主義は平和な帝国を目指すー日本はどのように立ち向かうべきか」以来「今の巨大中国は日本が作った」に至るまで、現地取材を行いつつ10年間で11冊の中国研究本を出版しました。
④
ただ長い間日本の言論出版界は「中国崩壊論」が主流で、本屋に行けばその手の本であふれ、今まで中国の巨大な成長を一貫して主張してきた副島氏は、(本人いわく、中国人の友達は一人もいないし、中国から金をもらっているわけでもないのに)あたかも中国の手先のように、辛辣に批判され続けてきました。
しかし延々と30年以上も外し続けた結果、日本の言論界もここに至ってようやく(ドーシヨーもなく遅いですが)「中国崩壊論の崩壊」という議論が台頭してきました。
今googleのネットで「中国崩壊論」を検索すると、なんと「中国崩壊論の崩壊」が上位でヒットします。それに対する副島さんのコメントを著書(注;⑩)より引用『~このように中国崩壊論というのは敗れ去ったのだ。この考えを唱え続けるのが失敗だった。なぜならば、中国崩壊論を自分自身が固く信じ込み続けることで、宗教(信仰)のようになってしまい、現実を正しくとらえる能力を失った、ということなのだ。つまり、中国に騙されたのである。つまり、バカだったのだ、ということだ。』ちなみに最近巷では、「アメリカの属国の方が中国の属国よりまし」論すらあります。
※話が脱線しますが、上記のようにこの「中国崩壊論」自体が、中国の策略であったとする説が、アメリカ国防総省(ペンタゴン)のベテラン中国研究員により書かれていると、副島氏は自著(注;⑩)で指摘しています。参考までに記しておきます。自分は読んでいませんが、当時話題になった本のようです。マイケル・ピルズベリー著「China 2049」です。
http://cookingarden.tumblr.com/post/132923773944
⑤
(注;⑩より引用)「この本の冒頭の推薦の言葉で、ジェームズ・ウールジー元CIA長官が次のように書いている。『パンダ・ハガー(引用者注;親中派。パンダを抱きしめる人々)の一人だった著者が中国の軍事戦略の第一人者(権威)となり、(やがて驚くことに)親中派と袂を分かち、世界の覇権を目指す中国の長期戦略に(ハッと気づいて、アメリカ国民に)警鐘を鳴らすようになるまでの驚くべき記録である。」と書いてある。』
さらに著者は日本経済新聞(2015.12.20付)の記事で以下のように語っているとのことだ(注;㊽による)。『日本に少し、罪悪感を感じているんだ』。ピルズベリー氏は最後にこうつぶやいた。組むべき友人は、日本ではなく中国だというキッシンジャー元国務長官(8.17.5)らの対中重視路線に(自分たち専門家が)乗り、日本を軽視してきてしまったからだという。』
脱線したので話を戻しますが、今まで自分は、そんな副島氏の著作が発刊されるたびに斬新でタブーを恐れぬ副島理論に驚き、多くの意見に感化を受け、読み物としての“副島節”に魅せられ、さらに何となく“不器用”なところにも惹かれ、自分の政治、経済、歴史、さらには老後の貯えの仕方に至るまで、大きな影響を受けました。
≪1.2 今回この本を取り上げた理由≫
それだけに、直近の大きな予言で、リスキーな賭けでもあっただろう「米軍の北朝鮮爆撃は6月!」を、今回大きく外してしまったことは、氏にとっても大きな痛手だったでしょうが、その考えを全面的に受け入れていた(=今までずーっとパクり続けてきた!)自分も衝撃を受けました。
余談ですが5月末に、元会社の先輩たちと久々に酒を飲んだ時、リーマンショック、中国の成長、トランプ大統領誕生など大きな予言は当ててきたから今回もきっと大丈夫だろうと、副島理論全開で6月空爆説を吹聴し、大外れでもみっともないことになってしまいました。今までの実績から、鵜呑みにしすぎで失敗でした。
さらに輪をかけて、調子に乗って防衛関連株買ってしまい、今のところ損しています(涙)。個人の責任でやっていることなので、まったくしょうーもない話なのでしばらく塩漬けしとくしかないです、でもトランプさんアメリカの中間選挙前にもう1回、“口先プロレス”(8.10.2項)を演じてくれないかな?
そこで今回はこれらの個人的な失敗というか反省もあり、なぜ6月空爆の予想が外れたのか、その解明?を通じて、自分のイメージしていた現在の世界政治経済についての整理を行ない、この件の個人的な決着をつけることにしました。そのため本稿は、本がそのきっかけを与えてくれたけれど、読書感想文(=著者に向けてのメッセージ)とは名ばかりで、いわば自分に向けてのメッセージ(=自分自身を納得させる、自己満足?)だと言えます。本来の”感想文”部分は本稿の最後(その11)の、最後の30行ぐらいでしょうか。
この個人的な営みにつきあってくれる方がいれば、その人向けに、本稿のガイドを簡単に。
本稿の結論だけ知りたい方は、1項~5項(その1=この頁)を流し読みしたあと、6,7項を飛ばして8項(その8)から読んでください。6,7項(その2~7まで)は、8項の結論を導くために、自分の学びも兼ねて書き連ねた部分なので、やたらと脱線が多く、議論もシーソーのようにいったりきたりしており、思いつくままダラダラ書き連ねたものです。でももし8項を読んで、さらに興味が沸けば、6、7項もどうぞお読みください。ちなみに5→8項に飛ばして読んでも、超超長いです。
また文中で(注;×)と書いてある箇所は、本から引用した部分で、本のタイトルは、その番号と符合させて巻末(その11)に列記しています。そして引用部分は全て 『 』 にしています(ネット上で引用した部分も同様)。引用部分に興味があれば、ぜひ原本を買うなり確認するなりしてください。それでは早速始めますが、あらかじめ言っておけば、自分はトランプ大統領贔屓なので、多少(かなり?)偏向していると思います。また基本的には文中敬称略とさせていただきます。
b画像4

【2.「米軍の北朝鮮爆撃は6月!」のダイジェスト】
まず「米軍の北朝鮮爆撃は6月!」の概要を、同書及び、副島氏のネット上での発言を中心に、以下ダイジェストというには長目ですが、まとめました。適当に飛ばし読みしてください。
(あ)副島氏は昨年4月に、「米国による北朝鮮への空爆は平昌五輪が終わった2018年4月」と断言していた。
相手を挑発して先に攻撃させてから、大義名分の下、相手を叩き潰すのがアメリカの常套手段。真珠湾攻撃もそうだった。日本から先に手を出した形になった真珠湾攻撃は、日本の最高指導者層の中にまで深くアメリカの意思で動く者たちがいたからだ(重光葵、米内光政、山本五十六ら)。第一次世界大戦に参戦する理由となったルシタニア号沈没事件もしかり。
(い)だからまず金正恩朝鮮労働党委員長を挑発し、韓国の軍事基地に向け、先にミサイルを撃たせる。日本には打ち込まれない。日本の領土(にある米軍基地。三沢、岩国、沖縄の嘉手納)に撃ち込まれることはない。しかも核兵器ではない。このときアメリカは、決して戦術核は使用しない。あとあと、残虐な行為を行ったと非難されたくないからだ。そして北朝鮮からの先制攻撃後、即座に米国による爆撃を始める。それが当初、トランプ大統領が描いていたシナリオだ、としていた。
(う)ところが今年2月の平昌五輪で韓国と北朝鮮との融和ムードが高まり、アメリカはシナリオの書き換えを余儀なくされた。五輪開催で文在寅大統領と金正恩委員長が抱き合ったことで、民族統一、南北統一理論が出てきて、いきなりの攻撃ができなくなってしまった。北朝鮮はそれを担保にしてズルズル引きずるはず。そして、この南北融和が、金正恩が絶対に核ミサイルを手放せない状況をさらに強固にしてしまった。
(え)そこでアメリカが考えたのが、国連安保理を利用することだ。「朝鮮半島を非核化する」という大義名分の下、国連安保理決議により『北朝鮮が核を持つことは危険であり、世界はそれを取り上げることを望んでいる』という理屈を立てることで先制攻撃を正当化する。つまり、世界の警察(ワールド・ポリス)を自認するアメリカとしては、これは戦争行為ではなく国際的な強制執行だ、と。その決議の段取りを考えると、6月空爆ということになる。
(お)加えて先制攻撃に切り替えた理由は、北朝鮮の核ミサイル開発に対する「米本土への
脅威」が現実のものとなったからだ。トランプ大統領は1月の上下両院合同会議で北朝鮮の核・ミサイル開発を「米本土への脅威」と言い切り、一切、譲歩しないと宣言した。
(か)現在アメリカが把握する北朝鮮の軍事施設は、最大150カ所とも言われているが、正確にブチ当てなければならないのは移動式発射台がある場所で、これが何よりも大事。もしそこを撃ち漏らしたら、アメリカにミサイルが飛んでいく可能性は高い。米本土に一発核爆弾が落ちたら、アメリカの負けだから先制攻撃しかない。
(き)米軍はバンカーバスター爆弾(地中貫通型爆弾。通常兵器では最高の破壊力を持つ)を使う。地下50メートルまでの分厚いコンクリートを貫通してそこで爆発する。 これで北朝鮮の核施設と核ミサイルの移動式発射台(超大型トラック)を全て破壊する。おそらく全ての核施設に対して、これを6発から8発撃つ。これで北朝鮮全域の核施設を全て破壊する。ただ、平壌は狙わない。爆撃後の交渉相手を失うからだ。
(く)さらに米軍にはEMP爆弾という、北朝鮮の兵器システムを一瞬で通信不能にするサイバー兵器があるので不安はないらしい。
(け)米軍は爆撃後、勝利を確認して即座に撤退する。トランプ政権の最優先事項は米国兵士が外国でたくさん死なないことだ。そのため、米軍の地上兵力が上陸することはない。同時に中国人民解放軍が北の国境線から北朝鮮内に侵攻、進撃する。その兵員の数は10万人から20万人だろう。最大20万人だ。それで一気に北朝鮮を軍事的に制圧する。しかし米中は、今の38度線を維持する。ということは、朝鮮半島の統一はないということだ。管理された「スモール・ウォー」(小さな戦争)で終わらせる。
(こ)中国軍はおそらく一週間以内に首都平壌を押さえる。5万人ぐらい死ぬことは覚悟の上だ。そして裏で北朝鮮と友好関係にあり、習近平の言うことをほとんどきかない瀋陽軍区の兵士たちを進軍させる。習近平にはこの機に人民解放軍の規律を正し、鍛えなおしたいという思惑もある。
(さ)トランプだけでなく、習金平もこれ以上、金正恩の勝手な行動は許せない。中国では近正恩は広く“金三胖”と呼ばれている。「金王朝の三代目のデブ」という意味だ。習金平は、北朝鮮問題は自分の仕事であり、自分に責任があるとわかっている。中国は伝統的に、朝鮮の「宗主国」だと思っている国だ。ところが、中国の外交部(外務省)は、ずっととぼけて「この問題は北朝鮮とアメリカの問題だ」と声明を出し続けている。狡い中国のやり方だ。
(し)金正恩体制を崩壊させ、マレーシアで殺された金正男の長男・金漢率(キム・ハンソル)政権を誕生させる。金漢率氏はあの事件のあと、すぐに米国内に保護されている。この米中の連携により、北朝鮮での戦闘、戦乱は収束するはずだ。
(す)恐らく金正恩一家はロシアに亡命する。ロシアは北朝鮮からの要請を受けて、ロ朝国境近くのハサンから北朝鮮の羅先まで、全長54キロの鉄路を完成させた。その際、線路の地下に有事の際に脱出できるトンネルを作っている。金正恩一家がハサンまで脱出できれば、そこからウラジオストクを経てモスクワに移るのではなかろうか。
(せ)そして、北朝鮮は金漢率新政権下で生まれ変わる。ミャンマーのような軍事独裁国家だった国の作り替えと同じことをやる。穏やかな中進国に変える。世界中から外資を導入し、中国の言うことを聞く国になる。危ない武器さえ取り上げれば、国連制裁は解除される。そして外資導入で国を開けば、韓国が真っ先に北朝鮮の開発に協力するであろう。
(そ)日本はあくまで中立を貫き、戦闘に参加するべきではない。日本に核ミサイルが飛んでくることはありえない。
(た)日本は憲法第9条があるので他国との戦争はできないと突っぱねればいい。自衛隊が行うのも、米軍のロジスティカル・サポート(後方支援)だけにとどめるべきだ。刃物を振り回せば必ず自分の手足にケガが及ぶ。
(ち)この騒ぎを利用して『憲法改正だ』と騒ぎ立てる勢力が増しているが、北朝鮮は必ず非核化される。そこを見据え、『憲法改正など必要ない』と冷静に反論し続けること。それが重要だ。
(つ)日増しに緊張が高まる中東諸国の情勢も、「Xデー」変更の理由の一つだ。世界で火薬庫となるのは私たちの極東と中東の2つ。そしてアメリカにとっては中東の危機の方が重要なのだ。
(て)イランと北朝鮮が密かにつながっている。イランの石油タンカーが、北朝鮮と洋上で原油の積み替えを行っている。この時、北朝鮮の核ミサイルが、イラン側に極秘で引き渡されるのを一番恐れている。北朝鮮としてはせっかく作った虎の子の核ミサイルを、イランに何とか移転させたい。国際社会はそれを阻止せねばならない。
(と)世界政治の最大の問題は、イランとイスラエルが、やがて核兵器を一発ずつ撃ち合う事態だ。極東の問題解決にこれ以上、極東(北朝鮮)の問題解決に時間をかけると、中東で有事が起こった際に空母艦隊を向かわせることができない。そのリミットが恐らく7月。だからそれまでには北朝鮮問題を片づけておきたい。
(な)そして戦争は軍需産業に大きな利益をもたらす。トランプ大統領としては“戦争刺激経済”を起こし、軍需産業界に儲けさせなくてはならない。5年に1回は『在庫一掃』しないと、アメリカの経済がもたない。それも空爆必至の理由の一つだ。
上記(う)に補足すると、アメリカが国連決議をゴリ押ししようとしても、国連常任理事国「5大国」のロシアと中国も今回は反対されないはず。なぜならお膳立てしたのが、ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官だからだ。
94歳になるキッシンジャー最後の仕事が「核拡散の引き締め」だからだ。非核化が叫ばれる一方、パキスタンやインドは核を持ち、それに追随する国も出ている。
今締めておかなければならない、というのがキッシンジャー理論。キッシンジャーから
要請されれば、中国とロシアも従わざるをえないはずだ。
(に)(補足)北朝鮮に核兵器を作らせたのはロシアだ。1991年12月の旧ソ連崩壊の後、北朝鮮に残留したロシア人の技術者が60人ぐらいいた。プーチンは北朝鮮で核開発を続けている技術者達の名前を、全部把握している。あれだけの先端技術を、北朝鮮だけでできるはずがない。それを知っていて黙っているプーチンもわるい。
以上がダイジェストです(というには長かったですが)。

【3.今回自分が、副島氏説を信用した理由】
自分が今回、副島説を信用した理由は、主に以下の4点です。
(A)過去の実績(上記(1)~(10))で今回も当たるだろう!(トヨタ車を買っておけばとりあえず安心だろうみたいな、安易な考え方!!)
(B)これだけ確信めいた断言をしているのだから、副島氏とコンタクトがある、たとえばアメリカのシンクタンクや、国内の有力政治家等から、具体的な戦争ストーリーを聞かされているように思えた。“裏”はとれているように考えた。
(C)アメリカは定期的に戦争を行わないと軍産複合体を維持できない。本書が主張するように、経済政策としても“戦争刺激経済”を行うだろう。
(D)副島氏の根底の考え方は、『武力行使で排除しない限り北朝鮮は核をあきらめない。
このまま(日本人の“天敵”みたいなカリアゲデブの)金正恩はノラリクラリして、核を隠し持ったままだろう。さらに韓国がだきついたまま民族統一されると実質核保有国となり、日本は今後も朝鮮からネチネチと一生脅される。これは日本の安全保障上最悪の事態だ』というもので、実際にどうなるのか以前に、日本の将来(国益)を考えれば自分もこのタイミングでの武力による排除しか選択肢はないように思え、その考え方に同調した。
以上の4点からです。今から思えば自分ではロクに調べもせずに、情緒的な理由からでした(当時は今と違いサラリーマンで、そんな暇人ではなかった)。あともちろん、副島さん以外にも、戦争は避けられないという説が世の中に広く流布されていて(少なくとも日本では)そのムードにも影響を受けたと思います。
たとえば、ニューズウィーク「南北会談で油断するな「アメリカは手遅れになる前に北を空爆せよ」」
https://www.excite.co.jp/News/world_g/20180109/NewsWeekJapan_E206061.html

【4.読書後(3月)、一抹の疑念を感じたこと(でもその先まで深く考えるのも面倒なのでやめたこと)】
(ア)そもそも北朝鮮の核兵器の問題にもっとも強い影響力を行使してきたのは、中国でも、ロシアでもなく、アメリカそのものでもなく、アメリカの中のネオコン派(特にジョージ・ブッシュ(以下パパブッシュ)とそれに連携したヒラリー派のグループだったはず。副島氏自身が過去の著作で(たぶん日本でもっとも早くから)その点を何度か指摘していおり、自分も副島氏から初めて知った。北朝鮮問題で、カギとなるこの点に対して本書では、一切触れず、逆に意図的にロシア関与(上記(に))を匂わせている。ここがもっとも不自然に感じた点。
(イ)副島氏は、管理された「スモール・ウォー」(小さな戦争)で終わらせる(上記(け))、また「安心しろ、日本には核ミサイルは飛んでこない(上記(い))。」と断言しているが、ミサイルはともかく、“テロ”“宮中クーデター”“空爆”どまりならいざ知らず、国境で対峙している朝鮮の、地上戦を伴う“戦争”で、アメリカ・中国・ロシアのたてたストーリーどおり“管理された、小さな戦争“で終わるとなぜ”断言“できるのか。国境まで最短で30~40kmしかない1000万都市のソウルが火の海になる危険はないのか。実際そのような危惧をしている識者がたくさんいた。それに中国にとっては大量の難民受け入れもある(日本もそうだが)。それに”戦争なんだから当たり前“と言われればそれまでだが、推定5万人もの戦死者を、今の中国が受け入れるだろうか。
※一般の方々?にとって、(ア)北朝鮮がアメリカのネオコン派と連携していて、中国より影響力がはるかに強い、という点は、もっとも理解しがたい事でしょう。それについては、“6項”で補足説明します。

【5.副島氏 “敗戦” の弁(副島氏主宰“学問道場HPより抜粋”】
投稿者:副島隆彦 投稿日:2018-06-13 23
(a)アメリカ(トランプ)は、北朝鮮の核保有を、事実上認めた。このことは決定的である。北朝鮮は、これから先、今の金正恩体制のまま、世界に向かって、堂々と公然と核保有国として振る舞う。
(b)トランプは、すなわちアメリカは歴史的に敗北したのだ。1989年のベルリンの壁崩壊(30年が経つ)以来の、ソビエト共産主義の崩壊に続く、新しい、アメリカ帝国の世界支配の崩壊が、始まった。「6.12シンガポール会談」は、その引き金を引いた。
(c)アメリカ帝国は、北朝鮮の核(かく)問題ひとつさえ、自分の力で、強力に上から押さえ込んで、解決することが出来なかった。ということは、とてもではないが、中国には、もう勝てない。アメリカは、東アジア全域から、撤退(ウイズドロー)して行く。トランプは、記者会見で、アメリカの本音を、はっきりしゃべった。「米兵たちは、アメリカに帰れることを喜んでいる」と。アメリカ人は、もう、国に帰りたいのだ。
(d)自分たちのアメリカまでICBM(1万キロ飛ぶ)が届かないようにしさえすればいい。他の国のことは知ったことではない。トランプが、昨日、やったことは、確信犯的である。1万キロ飛んでアメリカ本土にまで届くICBMは、保有しない。破壊する。あるいは、アメリカに引き渡す、ということだ。
(e)ということは、1千キロぐらいまで飛ぶ短距離弾頭(「ノドン」ミサイル)と。5千キロまで飛ぶIRBM(アイ・アールビー・エム)=中距離弾道ミサイルの核兵器は、今のまま、北朝鮮によって公然と保有される、ということだ。これでアメリカ(トランプ)は、満足した。
(f)中国とロシアもこの、新しい現実を認めた。ということは、国連安保理のこれまでの、北朝鮮制裁決議としての、北朝鮮への経済封鎖は、壊れた、消滅した、ということだ。
(g)北朝鮮は今のまま韓国と一体化する。すなわち民族統一してゆく。敗北したのは、日本だ。日本だけが真の敗北者だ。愚劣極まりない金正恩が、今後も、今のまま、のさばる東アジアの現状の中で、日本人は不愉快なまま生きてゆくことになる。
(h)今、すべての日本人の有識者(専門家)が重苦しく深刻に考え込んでいる。日本は大敗北した。真に憂えるべき事態の出現である。6.12会談は、日本にとって最悪のものだった。日本は、北朝鮮の「形だけの非核化」のためのカネだけ、出させられる。
(i)北朝鮮と合体することで、実質的に韓国も核保有国となった。日本は、韓国よりも「下(した)」の国になる。日本は、すでに、20年前に、経済大国(エコノミック・スーパーパウア)=世界の5大国にひとつから転落していたが、今回、北朝鮮・韓国が、軍事力で、2等国になった、日本は、その後塵を拝する3等国に転落した。
(j)これらの短・中距離ミサイルは、日本に届く。日本は、いざと言う時には、北朝鮮から狙われる。あるいは、脅される。この事態は、深刻である。
(k)世界中にこの力、すなわち、アメリカの衰退する力は、伝播(でんぱ)してゆく。それはただちに、イラン「核」問題に波及する。アメリカは、形だけ、イスラエルを徹底、擁護して、イランがすでに秘密裏に保つ核兵器を、これで事実上、認めてしまう。
(l)ということは、アメリカは、イスラエルを守る、ということも出来なくなった。したくないのだ。ヨーロッパ諸国も、難民問題で、自分のことで、精一杯だ。「難民が入ってくるのは、もうこれ以上我慢できない」だ。日本が、突如、置かれた立場は、中東(ミドルイースト)のイスラエルとそっくりである。6.12会談の、真の敗北者は、だから、日本とイスラエルである。
(m)トランプは、記者のひとりから、「なぜ、軍事的な圧力を、北朝鮮に掛けながらする、強い交渉をしなかったのか」と尋ねられて、「ソウルには、2700万人の人が住んでいる。いや、もっと3,4千万人いる(ソウルの人口は、実際は940万人。韓国全体は5200万人の人口)。ソウルは、38度線の国境のすぐ南だ。この人たちの生命が危険に晒(さら)されることを考えると、軍事的な対応は考えられない」「自分(トランプ)は、このことを心痛している」という、感じの返事をした。今頃、何を言い出すのか、という白けきった感じが、記者会見場に広がった。
(n)トランプは「キムジョンウンは、確かに独裁者だが、すばらしい若者だ。彼はvery smart 「ヴェリー・スマート」ものすごく頭が良い。よい指導者だ。これから何度でも合う」 ” I ( ‘ll ) meet him many times.” と、何度もキムジョンウンを褒めた。
(o)私がアメリカ国民の空気、雰囲気の急激な変化に、感づいた(勘づいた)のは、6月1日である。あれ、どうも、アメリカ人は、軍人たちを含めて、どんどん、やる気を失っている。「誰が、外国のためなんかに、戦争するか。おれ達の知ったことか」という感覚に、豹変(ひょうへん)していた。この、3月ぐらいからの、動きがあったのだ。それを、私は、見誤った。
(P)アメリカの属国をやり過ぎて、いいように、カネを毟(むし)られ続けて、国民も指導者層も、「アメリカにしっかりと付いて居さえすれば、日本は、安泰だ。お金ぐらいは、言われたままに払うよ。貧乏には、もう、慣れているし。平和が何よりだ」という、属国奴隷根性のまま、脳をやられたまま、私たちは、生きて来た。「帝国 ― 属国」関係の苛烈さと残酷さを、ずっと書いて、暴いて、説明して、唱えてきたのは、この私だ。(後略)
副島隆彦拝
≪副島氏敗戦で自分が当時感じたこと(第一印象)≫
※6月12日の米朝会談で、副島説が外れたことが誰の目にも明らかになった時、自分が受けた衝撃は2つで、一つは(当然!?下世話ですが)う~、防衛関連株が下がる~つと、もう一つは上記の(i)(j)で、これから日本と自分を含む日本国民にとって大変な世界になる、困った、困った・・・でした。(自分は特に右でも左でもないですが、この件に関してはたぶん日本の一般の保守派の人と同じ反応でした。)下記は、佐藤優氏の、米朝会談後のレポートです。産経新聞ニュース「狡猾な北朝鮮…ツケが回ってくる前に日本がなすべきこと 作家・佐藤優」
https://www.sankei.com/world/news/180617/wor1806170003-n1.html



プロフィール

マルプーのぼんちゃん

Author:マルプーのぼんちゃん
【ぼんちゃん】
推定年齢12歳(2020年6月現在)ぐらいの、オスのマルプー犬のぼんちゃん。年より若く見える。マルプーではちょっと稀な“キレカワ系”💛 性格は、おとなしくてやさしくて人懐っこくて庶民的?でも対犬ではかなり臆病。散歩だけはたくさん(1日1~3時間ぐらい)させてもらっている。選択の余地なく、毎日おっさんの面倒をみている。
【おっさん】
推定年齢60歳+のシガナイ初老の独身オヤジ。ひょんなことからぼんちゃんと2人で暮らすことになったが、おかげさまで日々シアワセに暮らしている。

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