自動車の雑感その7 クラウンとセンチュリー
政治・経済ジャンルの読書感想文作成に、2ヵ月もかかってしまい、久々の自動車ジャンルの書き込みです。
ベストカー最新号(2018.10.10)に、「モータージャーナリストは、なぜセンチュリーに甘く、クラウンにはちょっと厳しいのか」という記事がでていた。別にこの理由はもう、単に外観に魅力がないからだろう。
どうもセンチュリーは、スズキジムニーと並び、日本の自動車エンスーの琴線に触れた久々の日本車だったようで、神保町の書泉グランデの5F自動車コーナーでは、例のモーターファン別冊の、「新型センチュリーのすべて」が、週間売り上げ5位にランクインされていた。自分もそれを買ったけれど、売れ行きがよかったようで、最後の1冊で、あわてて確保したが、その後すぐに補充が入った。
ただたぶん、この冊子を買った人で、実際に新型センチュリーの実車を買う人は、ほぼ誰もいないだろう!そのような選ばれ方をしない車だからだ。でも久々の、日本人あこがれの高級日本車なのだ。
話はさかのぼるが(なにせ2ヵ月もブランクがあったので)、7月末、各自動車月刊誌が発売の時期に、どれか1冊だけ買おうと書泉グランデで立ち読みしたが、清水章一氏の記事で、ゲンロクを選んだ。値段が一番安かった(税込み¥860)というせいもあったけど。
清水さんは新型クラウンのデザインを、「顔は垂れ鼻のブス。6ライトのスポーティーなフォルムも、バランスが悪く全く魅力がない。」と一刀両断で、「ミニセンチュリーみたいな方向性で、2代目クラウンあたりのモチーフを大胆に取り入れて、今の時代に光る古臭いカタチを現代化」したらどうかと言っていた。(下は2代目のクラウン。この代まで、中村健也氏が主査をやっていた。この世代、クラウンもセドリックも、グロリアも、みんなデザインが良かった。)

自分もクラウンに、6ライトは合わないと思うのだが。でもレクサスLSの方はスマートでいいと思うけれど。やはり高級車の評価は、今は清水章一氏が一番だろう。
ところでセンチュリーに話を戻すと、三栄書房のニューモデル速報や、類似の雑誌のカートップのニューカー速報で紹介している、外形スケッチ案には、“センチュリーという既成概念を覆すような斬新なアイデア”(ニューカー速報)のものも掲載されている。流れるような、空力デザインを取り入れた、これがなかなか優れたスケッチ案だ。コピーするわけにはいかないので残念だが、興味のある方は立ち読みして見てください。
こんな外形モチーフの大型高級車が、ユーラシア大陸のハイウェイを疾走する、ビジネス・エキスプレスとして夢見たのが、7月3日に投稿した拙稿「センチュリー・スタイル!」だった。アジアのメーカーが乗り出す前に、トヨタが是非実現してほしいものだけれど、手一杯かな?
9/21追記; 新型クラウンのロードインプレッションについて、各誌一通り出揃ったが、もっとも妥当だと思える評価が、水野和敏氏によるベストカーのもので、最低はやぱりCGだったと思う。サイテーなので、立ち読みで済ませたが、まるで今の政治・経済状況を伝えるマスメディアのフェイク記事でも読まされているかのようだ。他のCGの記事で読んでみたいと思うものがあっても、今のロードテストの評価基準では、とても買ってまで読む気にはなれない。経営難で大手メディアの資本(日経、その後カカクコムも)を受け入れざるを得なかった段階で、ジャーナリスティックな面では、終わってしまった気がする。存続のためには、仕方がなかったのかもしれないけれど。
やはりクラウンにも関連するが話を変えて、トヨタ車全般のクルマの仕上げ方の中で、走行実験部における評価基準ついて、ニューモデルマガジンXで高平高輝氏が、トヨタ伝説のテストドライバーである故成瀬弘氏の評価基準を今だに引きずる現状について、疑問を呈していた。このことは自分も内心、思っていたことだが、トヨタの一時代に貢献した成瀬氏と、現社長との関係を思えば、タブー中のタブーであろう。ただ巨大組織になり、たぶん内部からの変革が難しくなった中で、たとえばある車種を、TOPダウンでGTRの開発者であった水野和敏氏に任せてみるなど、刺激が必要なのではないか。
ベストカー最新号(2018.10.10)に、「モータージャーナリストは、なぜセンチュリーに甘く、クラウンにはちょっと厳しいのか」という記事がでていた。別にこの理由はもう、単に外観に魅力がないからだろう。
どうもセンチュリーは、スズキジムニーと並び、日本の自動車エンスーの琴線に触れた久々の日本車だったようで、神保町の書泉グランデの5F自動車コーナーでは、例のモーターファン別冊の、「新型センチュリーのすべて」が、週間売り上げ5位にランクインされていた。自分もそれを買ったけれど、売れ行きがよかったようで、最後の1冊で、あわてて確保したが、その後すぐに補充が入った。
ただたぶん、この冊子を買った人で、実際に新型センチュリーの実車を買う人は、ほぼ誰もいないだろう!そのような選ばれ方をしない車だからだ。でも久々の、日本人あこがれの高級日本車なのだ。
話はさかのぼるが(なにせ2ヵ月もブランクがあったので)、7月末、各自動車月刊誌が発売の時期に、どれか1冊だけ買おうと書泉グランデで立ち読みしたが、清水章一氏の記事で、ゲンロクを選んだ。値段が一番安かった(税込み¥860)というせいもあったけど。
清水さんは新型クラウンのデザインを、「顔は垂れ鼻のブス。6ライトのスポーティーなフォルムも、バランスが悪く全く魅力がない。」と一刀両断で、「ミニセンチュリーみたいな方向性で、2代目クラウンあたりのモチーフを大胆に取り入れて、今の時代に光る古臭いカタチを現代化」したらどうかと言っていた。(下は2代目のクラウン。この代まで、中村健也氏が主査をやっていた。この世代、クラウンもセドリックも、グロリアも、みんなデザインが良かった。)

自分もクラウンに、6ライトは合わないと思うのだが。でもレクサスLSの方はスマートでいいと思うけれど。やはり高級車の評価は、今は清水章一氏が一番だろう。
ところでセンチュリーに話を戻すと、三栄書房のニューモデル速報や、類似の雑誌のカートップのニューカー速報で紹介している、外形スケッチ案には、“センチュリーという既成概念を覆すような斬新なアイデア”(ニューカー速報)のものも掲載されている。流れるような、空力デザインを取り入れた、これがなかなか優れたスケッチ案だ。コピーするわけにはいかないので残念だが、興味のある方は立ち読みして見てください。
こんな外形モチーフの大型高級車が、ユーラシア大陸のハイウェイを疾走する、ビジネス・エキスプレスとして夢見たのが、7月3日に投稿した拙稿「センチュリー・スタイル!」だった。アジアのメーカーが乗り出す前に、トヨタが是非実現してほしいものだけれど、手一杯かな?
9/21追記; 新型クラウンのロードインプレッションについて、各誌一通り出揃ったが、もっとも妥当だと思える評価が、水野和敏氏によるベストカーのもので、最低はやぱりCGだったと思う。サイテーなので、立ち読みで済ませたが、まるで今の政治・経済状況を伝えるマスメディアのフェイク記事でも読まされているかのようだ。他のCGの記事で読んでみたいと思うものがあっても、今のロードテストの評価基準では、とても買ってまで読む気にはなれない。経営難で大手メディアの資本(日経、その後カカクコムも)を受け入れざるを得なかった段階で、ジャーナリスティックな面では、終わってしまった気がする。存続のためには、仕方がなかったのかもしれないけれど。
やはりクラウンにも関連するが話を変えて、トヨタ車全般のクルマの仕上げ方の中で、走行実験部における評価基準ついて、ニューモデルマガジンXで高平高輝氏が、トヨタ伝説のテストドライバーである故成瀬弘氏の評価基準を今だに引きずる現状について、疑問を呈していた。このことは自分も内心、思っていたことだが、トヨタの一時代に貢献した成瀬氏と、現社長との関係を思えば、タブー中のタブーであろう。ただ巨大組織になり、たぶん内部からの変革が難しくなった中で、たとえばある車種を、TOPダウンでGTRの開発者であった水野和敏氏に任せてみるなど、刺激が必要なのではないか。